2017/11/30

2020年から教育が変わる!小学生の英語を早く始めたほうが良い理由

 

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一人娘の家庭教育から生まれたオリジナルメソッド『万の種』。 「遊びは学び♪学びは遊び♪」がコンセプトの知的好奇心種まき講座を企画・運営しています。(対象は未就学児から小学生まで) 子育てや講座内で活用してきた「おもちゃや教材の話題」を中心に、子育て中の親子にとって役に立つ情報をお伝えします!!

どーもー知的好奇心を引き出すことが大好きな 万の種 あひるです。

 

本日のお題は「英語教育と情報教育をどう迎えるか?」

・・・なんて題だと、硬すぎますかね。

硬すぎてカッチカチだよ。もっと柔らかくして。

こぶちゃん

簡単に言っちゃうと、「英語っていつ始めたら良いの?」というお題です。

万の種あひる

この記事を読んでほしいのはこんな方

  • いつから英語を子どもが始めたら良いのか分からない。
  • これからの公教育がどうなっていくのか知りたい。
  • 子どもたちを取り巻く学習に関する環境について知りたい。
  • 英語を始めるに当たってどんなことに注意しておけば良いのか知りたい。
  • こどもがスムーズに英語学習を進められるよう準備しておきたい。

 

かつては中学で初めて出会う教科でしたが、だんだん低年齢化が進んでいて、
2020年には小3で英語の授業が始まり、小5,6は英語が正式に教科になるとか。

教科になるということは、成績がつくということです。

なので、

「英語は中学からで良いや」
とはなかなか言えない状況になってきますね。

 

じゃあ、英語はいつ始めれば良いの?

悩めるママ

私の結論は、

「なるべく早く、簡単な単語程度は知っている状態になったほうが良い」

です。

それはなぜなのか、ということをお話しますね。

 

子どもたちが習う言葉の種類はこんなにある。

 

子どもたちは、

小1で平仮名、カタカナ、漢字80字。

以降各学年200字前後の漢字を新たに覚えるようになっています。

 

そして、更に、ローマ字という負担もでてきます。

 

「中学から英語を」という時代では、それほど重要視されなかったローマ字ですが、

早期の英語教育開始に加え、情報教育ということで、PCに触る機会が多くなり、その結果、ローマ字の習得は避けて通れなくなりました。

 

(娘のときでさえ、小学校のPC授業で調べ物をしながら資料作成。

中学ではワード、エクセル、パワーポイントが使えるように授業で習い、

高校では、パワーポイントで作った資料でプレゼンするのが宿題になりました。

2020年度以降は、さらにプログラミングが授業に組み込まれていくんですよ?

いや、ホントスゴイ時代ですね。)

 

また、こんな問題もあります。

 

以下の手書きの図は、ざっくり、英語教育とその周辺について書いたものです。

 

 ※PCでの文字打ちを習うタイミングは不明

 

図を見てもらえればわかると思いますが、言葉を習うタイミングは、かつて余裕がありました。

平仮名、カタカナに慣れ、漢字を覚える毎日に慣れてきて、初めてローマ字が登場します。

小学校時代はローマ字だけ出来ればよく、中学からABCをあらためて始めてもやっていけるカリキュラムでした。

 

現在では英語に親しむことが小学校から課せられるようになり、その結果、ローマ字の習得が前倒しになりました。

図には載っていませんが、ここにはPCの文字打ちも入ってきます。

かつてに比べると、短い期間に以前より沢山のことをしなければならなくなっているんです。

 

更に、2020年度からは、もっと負担が増えます。

小3から英語に親しむことになり、小5からは教科になって成績がつくようになります。

時期ははっきり分かりませんが、おそらくこの間に、ローマ字もPCの文字打ちも学習事項に入るはずです。

 

小3~小6のうちに、ローマ字、PCの文字打ち、英語、と似て非なる3種を使いこなす必要が出てくるんです。

 

小3~小6といえば、漢字も年間200字程度覚える必要があり、これは学校に通う日は毎日1字新しい漢字を覚えるくらいのスピードに相当します。

 

学校の授業は語学だけではないですから、他教科の負担もプラスされることを考えると、子どもたちは大変かもしれないなあと思うわけです。

 

ローマ字、英語、PCの文字打ちが一斉に出てくると、どう大変なのか?

英語の読み方とローマ字の読み方

 

例えば、TAKEと書いてあった時、

ローマ字では「たけ」と読み、英語では/teik/(テイク)と読ませるということがでてきます。

 

英語に全く触れた経験がないと、はじめはアルファベットの読み方から始めるわけですが、TAKEは

/ti://ei/kei/i:/(ティー、エイ、ケイ、イー)なので、これもまた違ってしまいます。

 

はじめで出会うものについて、あまり時間差なしに、3種類も読み方を覚えなくてはならないとしたら、これは相当負担だろうと思うんです。

 

でも、何も準備がないと、そういう状況に立たされる可能性が高いかもしれません。

 

訓令式とヘボン式

 

そして、もう一つの問題は、ローマ字にも色々ある、ということ。

 

主なものは訓令式ヘボン式ですが、

一応、学習指導要領では母音と子音が2文字で構成される訓令式を習うことになっています。

 

例えば、『し』⇒「si」(訓令式)・『し』⇒「shi」(ヘボン式)ですが、学校で習うのは

si(訓令式)のほうです。

(特に2020年度の学習指導要領からは徹底されるそう)

 

でも、実際に名前や外国人向けの表記で出てくるのは、ヘボン式であることが多いですし、発音も、本来の「し」に近いのは「si」/si/ではなく、「shi」/ ʃ i/なんですよね。

 

ヘボン式のほうが発音に無理がないし、よく使われているので、ヘボン式を教えた方が効率が良いのにと個人的には思ってしまいます。

 

  • ローマ字が何種類もあったら混乱する
  • 外国語との違いをはっきりさせる

という意図から『訓令式』を採用するようです。

 

でも、この先あまり役に立ない『訓令式』のローマ字を覚えるのは、効率が悪いのになあと個人的には思ってしまいます。

 

『訓令式ローマ字』と『ヘボン式ローマ字』については、こちらのページが詳しかったよ!

もっと知りたい人は参考にしてみてね。

言葉の手習帳ー訓令式ローマ字表

言葉の手習帳ーヘボン式ローマ字表

こぶちゃん

 

PCの文字打ち

 

そして、もう一つ。

仮にローマ字を覚えたとして、次にすぐ登場するのが、PCの文字打ちです。

キーボードにアルファベットしかないということが普通にありますし、文字打ちは大抵ローマ字で打ちます。

 

PCの文字打ちは、ローマ字と言えども訓令式とはまたちょっと違う。

PCの文字打ちに関してはこのローマ字表になります。

参照:FUJITSU

PCで「ん」と打ちたければ、訓令式ローマ字のNでは足りません。「NN」って打ちますよね。

 

それから、小さい文字は「L+母音」または「X+母音」で打ちますが、この表記は訓令式にはありません。

 

また「ぢ」という表記は訓令式では「(ZI)」と出てきますが、このまま文字打ちしたら、「じ」と打ち出されてしまいます。

だから、「ぢ」=「DI」と打つと新たに覚えねばなりません。

 

とにかく、少しずつ違っているから、慣れるまでは混乱するでしょうねえ。

 

逆に言うと慣れてしまえばなんてことないので、そういう環境を作ってしまえばあっさり乗り切れる問題なのかもしれませんが。

 

英語には、なるべく早く触れておくのがおすすめです

 

できれば、初めて出会う3年生までにアルファベットが読めて、簡単な英単語を幾つか読めるくらいに馴染んでおくのが良いんじゃないかと思います。

 

そして、PCの文字打ちも学校で始まる前になるべく触りながら覚えておく。

 

例えば、おじいちゃん、おばあちゃんにメールするでもいいし、何か調べ物をしてみるでも良い。

キーボードを使ってみる経験を何度もしておくと、その場になって混乱しなくて済むはずです。

 

何しろ、ローマ字、英語、文字打ちを習うタイミングが近すぎるので、混乱を避けるためには、事前準備をしておくのが吉ということです。

 

 本日のまとめ。

 

  • ローマ字、英語、PCの文字打ちを一度に習うのは大変だ
  • 代表的なローマ字は、学習指導要領が採用した『訓令式』と、外国人のためによく使われる『ヘボン式』だ
  • 英語の低年齢化に伴い、子どもの負担が一気に増える可能性大。少しずつでも準備しておこう。

 

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